とりあえず、自社の激辛柿の種をベースにつくることになりました。
さすがに全くイメージがないとつくれないので、まずは唐辛子の粉がぎっしりコーティングされていて、とにかく辛いものを…。
材料はひとまず試作室にあるもので、柿の種の調味液を絡めた柿の種の生地に、唐辛子の粉をまぶします。
とにかくまぶせるだけまぶしてしまおうというかなり安直なつくり(笑)
ということで試作品を試食します。
確かに辛いけど、おいしくない。言葉で表現するなら「めっちゃとうがらし味の柿の種」。
う~ん。
とりあえずいろんな人に食べてもらってみようということで。
「辛いだけ」
「とうがらしの味しかしない」
「これなら唐辛子を食えばいいのでは?」
食べるだけの人は原則的に言いたいことだけ言いますね(笑)
いや、これで良いのですが。
この方向はちょっとないようです。
では、今流行りのシビレ素材、「花椒(ホァジャオ=日本では花山椒という人もいますね)」
を使ってみましょう。旨味も足してみました。
おや?まずまずでは?
個人的にはなかなか美味しいものができている印象。
「まずくはない」
「それなりに美味しいね」
あと一歩かな?この方向でつくり込んでみるかな?
と思っていたら。
「でもこれ普通に食べられますよね?」
「通販で買う人ってこういう普通の買います?」
なるほど。
確かにそこそこ美味しくて、そこそこ辛いものって世の中にたくさんあります。
この“そこそこ辛くてそこそこシビレて美味しい柿の種”ってそんなに特徴ないですね。
むむ~。
この方向でつくり込むのも少し違うか~。
では、逆張りで。
「辛すぎて普通に食べられない柿の種」
「本当の激辛好きにだけ食べていただきたい柿の種」
少しずつイメージが湧いてきました。